金属アレルギーでの矯正治療

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金属アレルギーの人は矯正歯科治療ができるのでしょうか。矯正に限らず歯科治療には金属を使う場合が多いので、心配になる人も多いでしょう。アレルギー反応が出るかどうかは、金属アレルギーの度合いにもよります。まず、矯正治療の前に、普段の歯科治療で金属物質が入っていても問題がないか確認しましょう。金属アレルギーの人の多くは18金や24金ではなく、ニッケルのアレルギーの人が多いです。歯科治療の金属と違い殆どのブラケットにはステンレスが使用されています。ステンレスでのアレルギーが心配な人はニッケルのアレルギーテストが必要です。


矯正歯科でのアレルギーが気になる人はなるべくステンレスやニッケルを使用していない矯正治療をすることがおすすめです。具体的にはセラミックやチタンなどの素材です。特にセラミック素材は目立たない矯正器具として一般的に利用されているので、費用は多少割高ですが安全の為セラミックタイプを選ぶのが得策です。チタンという素材も非常に安定した素材で体に優しく人の体に融和します。


アレルギーの陽性反応が出た場合は、その溶出量が問題になります。アレルギー体質の人は矯正器具を金属のものから目立たないセラミックなどに変えればかなり金属量は減りますが、それでもワイヤーが金属のため100%なくすことはできません。ただし、最近はワイヤーに使われる金属にもアレルギーの人用にアレルギー反応の少ない金属を使っている医院もあります。口の中は唾液などが常にあり強い抗菌作用があり、アレルゲンも洗い流されているので他の部分と比べアレルギー反応が出にくいと言われています。いずれにせよ、矯正歯科の医師と細かい相談のうえで判断しましょう。