抜歯をする矯正、しない矯正

矯正歯科を考えた時、混雑した入り組んだ歯の人は、歯を抜いて隙間を作り、その隙間に歯を動かして歯列矯正を行うというイメージがありませんか。抜歯をする場合、一般的には左右上下に一本ずつ4本抜くのがふつうです。大人で親知らずが生えている場合はさらに抜く可能性があります。日本人の場合、アゴの大きさと歯の大きさが釣り合わないために抜歯を行うのですが、歯の数はもともと決まっていますので、できれば抜かずに矯正を行うほうが健康的だといえます。最近は技術の進化により、ほとんどの場合、矯正歯科では抜歯をしても抜歯をしなくても矯正が出来ることが多くなっています。抜歯のメリットやデメリットについて熟考したうえでどちらにするか判断しましょう。

矯正歯科での抜歯のメリットですが、歯を抜くことにより隙間ができ、無理なく歯を並べられるのですっきりとした印象になります。顔も小顔になる印象です。また、後戻りをしにくい治療だといわれています。逆に抜歯のデメリットとしては、歯に隙間が出来る期間がありますし、麻酔をして歯を抜く必要があります。歯を抜く際に歯肉が切れたら縫わなければなりませんし、体調を悪くしたりと身体的なダメージがあります。また、健康な歯が無くなるという精神的ダメージも受けます。隙間を埋めるのに時間がかかるため非抜歯の矯正よりも時間がかかります。

非抜歯の矯正のメリットですが、非抜歯の場合は、歯の位置をずらすだけでなく口の中を大きく広げるようなことを行うので舌の位置が楽になります。また、健康な歯を抜かなくても済むので身体的及び精神的ダメージが少なくて済みます。